ED(勃起不全)は年齢問わず、誰でも発症する可能性がある性機能障害です。
「勃起しづらくなってきた」「最近朝立ちしない」など、勃起に何らかの異変が起こっている場合は、EDを発症しているかもしれません。
EDは早期に予防・治療ができれば改善できる可能性があるため、悩ましい症状がある場合は、すぐに行動することが大切です。
この記事では、EDの概要をはじめ、よくある症状や発症する原因、自分でできる予防方法などについて詳しく解説します。
EDの症状で悩んでいる方は、ぜひ最後までご覧ください。
ED(勃起不全)とは

ED(勃起不全)は、性的興奮時に十分な勃起が得られない、または維持できない状態を指します。
医学的には「性交時に十分な勃起が得られないため、あるいは十分な勃起が維持できないため、満足な性交が行えない状態」と定義されています。
EDは、以前はインポテンスと呼ばれていましたが、差別的な意味合いを避けるため、現在はErectile Dysfunctionの頭文字をとってEDと呼ばれるようになりました。
この症状は、年齢を問わず誰にでも起こる可能性があります。
1000万人以上の日本人男性がEDに悩んでいるとされ、その罹患率は年齢とともに増加する傾向にあります。
EDは単なる性機能の問題だけではなく、生活の質や心理的健康にも大きな影響を与える問題であるため、早期発見と適切な対処が重要です。
EDの症状で悩んでいる場合は、一人で抱え込まずに専門医に相談することをおすすめします。
EDのよくある症状

ここでは、EDの代表的な症状を5つ紹介します。
当てはまるものがある場合は、EDの可能性があります。
勃起しない・しづらい
勃起しない・しづらいという症状は、EDの代表的な兆候です。
この状態は、性行為を行ううえで十分な勃起が得られない、または維持できない状況が持続または繰り返し発生することを指します。
具体的には、全く勃起できない場合もあれば、勃起できる日とできない日がある、あるいは刺激が弱いと勃起できないといった症状も含まれます。
健康な男性であれば、性的興奮時に陰茎海綿体に十分な血液が流れ込み、勃起が起こりますが、EDの場合、この過程が正常に機能しません。
EDの症状は、単に年齢によるものだけではなく、糖尿病や高血圧などの全身疾患の前兆である可能性もあります。
そのため、勃起の問題が持続する場合は、恥ずかしがらずに専門医に相談することが重要です。
朝立ちしない
朝立ちは男性の健康状態を示す重要な指標の一つです。
通常、健康な男性は睡眠中に数回の勃起を経験し、その一つが朝に目覚める際に起こる「朝立ち」として認識されます。
しかし、EDを発症すると朝立ちが減少または消失することがあります。
朝立ちは、睡眠中のレム睡眠期に自律神経の働きによって引き起こされるものであり、性的興奮とは無関係な生理現象です。
この現象が減少する原因としては、男性ホルモンの低下や過度のストレスが挙げられます。
特に、ストレスや疲労が蓄積すると、心身の緊張を促す交感神経が優位になり、勃起しにくい状態に陥りやすくなります。
朝立ちの頻度が減少したからといって、必ずしもEDであるとは限りませんが、注意が必要です。
中折れする
EDのよくある症状の一つに「中折れ」があります。
中折れとは、性行為中に勃起状態を維持できなくなる症状です。
具体的には、最初は勃起できても、挿入中や性行為の途中で徐々に陰茎が柔らかくなり、萎えてしまう状態を指します。
中折れは、40歳以上の男性に多く見られるEDの一種で、完全に勃起できない状態とは異なります。
勃起することはでき、挿入も可能な場合が多いのが特徴です。
しかし、十分な硬さや持続力が得られないため、満足な性行為を行うことが困難になります。
中折れの原因には、加齢による身体的要因や精神的なストレス、生活習慣の乱れなどが挙げられます。
特に40代以降では、動脈硬化などの影響で血流が悪くなり、勃起を維持するのが難しくなるケースも珍しくありません。
飲酒すると勃起しない
お酒を飲むと勃起しにくくなる、あるいは全く勃起しなくなる症状は、EDの初期段階でよく見られ、多くの男性が経験する悩みの一つです。
過度の飲酒は脳の中枢神経を抑制し、性的刺激に対する反応を鈍くします。
そのため、脳では性的興奮を感じていても、その信号が十分に陰茎に伝わらず、勃起が困難になることがあります。
さらに、アルコールには血管を拡張する作用があるため、陰茎への血流が十分に集中せず、硬さが不十分になるケースも少なくありません。
長期的な過剰飲酒は、テストステロンの減少や動脈硬化などを引き起こし、慢性的なEDのリスクを高める可能性があるため、注意が必要です。
性行為にプレッシャーを感じる
性行為にプレッシャーを感じることは、EDの初期症状の一つとして注目すべき点です。
多くの男性が経験するこの症状は、単なる心理的な問題ではなく、身体的な要因と密接に関連している可能性があります。
性行為に対する不安やプレッシャーは、勃起不全や中折れなどの経験から生じることが多く、これが精神面に大きな影響を与えます。
自信を失うことで、さらに勃起が困難になり、EDの症状が悪化するという悪循環に陥るケースも珍しくありません。
このような心理的なプレッシャーは、交感神経を活性化させ、興奮や緊張が持続することで勃起しにくくなる「心因性ED」につながることがあります。
性行為へのプレッシャーを感じ始めたら、それをEDの初期症状として認識し、早めの対策を講じることが重要です。
EDを発症する原因

EDを発症する原因はさまざまであり、人によって異なります。
ここでは、EDを発症する主な原因を紹介します。
加齢
加齢は、EDを発症する最も一般的な原因の一つです。
年を重ねるにつれて、身体のさまざまな機能が徐々に低下し、それが勃起機能にも影響を与えます。
まず、血管の健康が加齢とともに悪化します。
動脈硬化が進行すると、陰茎への血流が不十分になり、十分な勃起を維持することができません。
また、神経機能も年齢とともに低下し、性的刺激に対する体の反応が鈍くなることがあります。
また、加齢に伴って増加する健康問題も、EDのリスクを高めます。
高血圧、糖尿病、心臓病などの慢性疾患は、血管や神経の健康に悪影響を与え、結果としてEDを引き起こす可能性があります。
しかし、加齢によるEDは避けられない運命ではありません。
適切な生活習慣の維持や早期の医療介入により、その影響を最小限に抑えることができます。
生活習慣
EDの発症には、日々の生活習慣が大きく関わっています。
不健康な生活習慣は、勃起機能に悪影響を及ぼし、EDのリスクを高める可能性があります。
まず、運動不足はEDの主要な原因の一つです。
定期的な運動は血流を改善し、勃起に必要な血液の流れを促進します。
食生活も重要な要因であり、高脂肪や高カロリーの食事は、動脈硬化を引き起こし、陰茎への血流を悪化させる可能性があります。
また、睡眠不足もEDのリスクを高める要因の一つです。
男性ホルモンは睡眠中に多く分泌されるため、十分な睡眠をとることが重要です。
さらに、過度の飲酒や喫煙もEDの原因となります。
アルコールは神経系に悪影響を及ぼし、喫煙は血管を収縮させて動脈硬化を進行させるため、どちらもEDのリスクを高めます。
ストレス
ストレスは、EDを引き起こす主要な心理的要因の一つです。
現代社会において、仕事や人間関係、経済的問題などから生じるストレスは避けられないものとなっています。
このストレスがEDに及ぼす影響は、身体的にも精神的にも大きいです。
ストレスを感じると、体内では交感神経系が活性化し、血管の収縮が起こります。
これにより、勃起に必要な陰茎への血流が減少し、十分な勃起を得ることが困難になります。
また、ストレスによってコルチゾールというホルモンの分泌が増加し、テストステロンの産生が抑制されることも、EDのリスクを高める要因です。
さらに、ストレスは性的欲求の低下や性的パフォーマンスへの不安を増大させ、EDを悪化させる悪循環を生み出すことがあります。
⇒心因性ED(勃起不全)とは?発症する原因や有効な治療方法を紹介
薬の影響
EDの発症にはさまざまな要因がありますが、その中でも見過ごされがちなのが薬の影響です。
特定の薬剤を服用することで、勃起機能に悪影響を及ぼし、EDを引き起こす可能性があります。
高血圧治療薬や抗うつ薬、精神安定剤などが代表的です。
これらの薬は、血管を収縮させたり、神経伝達物質のバランスを変化させたりすることで、勃起に必要な血流や神経機能に影響を与えることがあります。
また、抗うつ薬の中には性機能に影響を与えるものがあり、EDや性欲減退を引き起こすケースも少なくありません。
特に、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)と呼ばれる種類の抗うつ薬は、EDのリスクを高めることが知られています。
ただし、薬の影響によるEDは、必ずしも永続的なものではありません。
多くの場合、薬の種類や用量の調整、あるいは代替薬への変更によって改善が見込めます。
⇒薬剤性ED(勃起不全)とは?発症原因になりやすい薬や治療する方法を紹介
ホルモンの乱れ
男性ホルモンであるテストステロンと女性ホルモンであるエストロゲンのバランスが崩れることで、勃起機能に影響を与える可能性があります。
テストステロンは男性の性機能において重要な役割を果たしており、その低下はEDのリスクを高めます。
加齢や生活習慣病、ストレスなどによってテストステロン分泌が減少すると、性欲の低下や勃起力の減退につながりかねません。
一方、男性の体内でも少量分泌されているエストロゲンが過剰になると、相対的にテストステロンの作用が弱まり、EDを引き起こす可能性があります。
ホルモンバランスの乱れによるEDは、適切な診断と治療が必要です。
ホルモン検査を行い、必要に応じてホルモン補充療法や生活習慣の改善などの対策を講じることで、EDの予防や改善が期待できます。
自分でできるED予防方法

EDは誰でも発症する可能性がある性機能障害ですが、意識と行動次第で予防することも可能です。
ここでは、自分でできるED予防方法を紹介します。
定期的に運動する習慣をつける
EDの予防には、定期的な運動が非常に効果的です。
特に、有酸素運動を習慣化することで、血流が改善され、勃起機能の向上が期待できます。
おすすめの運動としては、ジョギング、ウォーキング、水泳、サイクリングなどがあります。
これらの運動は、全身の血液循環を促進し、心臓や血管の健康を維持するのに有効です。
1日20〜30分程度の運動からはじめて、徐々に運動量を増やしていくのが良いでしょう。
また、下半身の筋力トレーニングも重要です。
スクワットは特に効果的で、大殿筋、大腿二頭筋、大腿四頭筋を鍛えることで、下半身の血流を改善し、EDの予防に繋がります。
運動を習慣化する際は、無理のない範囲ではじめ、徐々に強度や頻度を上げていくことが大切です。
週3回以上、1回30分以上の運動を目標にすると良いでしょう。
ストレス管理をする
ストレスはEDの主要な原因の一つであり、適切な管理が予防に不可欠です。
日々の生活で感じるプレッシャーや不安は、心身に悪影響を及ぼし、勃起機能にも支障をきたす可能性があります。
ストレス管理の第一歩は、自分のストレス要因を認識することです。
仕事、人間関係、金銭問題など、ストレスの原因を特定し、対処法を考えましょう。
効果的なストレス解消法として、趣味に没頭することが挙げられます。
好きなことに集中することで、ストレスを感じる余裕がなくなり、心が落ち着きます。
また、リラクゼーション技法の習得も重要です。
深呼吸やヨガ、瞑想などの実践は、副交感神経を優位にし、心身の緊張を和らげます。
特に腹式呼吸は、簡単に実践でき、即効性があります。
食事は栄養バランスを重視する
EDの予防には、栄養バランスの取れた食事が非常に重要です。
血管や神経の障害によって引き起こされる器質性EDは、適切な食生活によって予防・改善できる可能性があります。
まず、心がけるべきは5大栄養素(炭水化物・脂質・たんパク質・ミネラル・ビタミン)をバランス良く摂取することです。
特に注目すべき栄養素として、亜鉛、シトルリン、DHA・EPA、ビタミンEが挙げられます。
亜鉛は男性ホルモンの分泌を促進し、牡蠣やレバー、豚肉に多く含まれています。
シトルリンは勃起に必要な一酸化窒素の生成を助け、スイカやメロンに豊富です。
DHA・EPAは血流を改善し、サバやサンマなどの青魚に多く含まれています。
ビタミンEは男性更年期障害の予防に効果があり、アーモンドやアボカドが特に豊富です。
適度な飲酒を心掛ける
適度な飲酒を心掛けることは、EDの予防に重要な役割を果たします。
お酒は適量であれば血行を促進し、ストレス解消にも効果があるため、健康的な生活の一部となり得ます。
しかし、過度の飲酒は逆効果となり、EDのリスクを高める可能性があるため、注意が必要です。
アルコールの過剰摂取は、テストステロンの生成を抑制し、性機能に悪影響を及ぼします。
また、長期的な大量飲酒は肝機能障害や神経障害を引き起こし、間接的にEDのリスクを高める要因になりかねません。
適度な飲酒量の目安は、1日あたり純アルコール20g程度とされています。
これは、ビールなら中ジョッキ1杯、日本酒なら1合、ワインならグラス2杯程度に相当します。
ただし、個人の体質や体格によって適量は異なるため、自分に合った量を見極めることが大切です。
禁煙する
喫煙は血管を収縮させ、血流を阻害するため、勃起機能に悪影響を及ぼします。
タバコに含まれるニコチンや一酸化炭素は、陰茎への血流を減少させ、EDのリスクを高める要因の一つです。
ある研究によると、喫煙者は非喫煙者と比較してEDのリスクが約1.5倍から2倍高くなるとされており、1日の喫煙本数が増えるほど、そのリスクは高まります。
禁煙することで、これらのリスクを大幅に軽減することが可能です。
禁煙後、数週間から数ヶ月の間に血流が改善され、勃起機能も向上することが期待できます。
禁煙は簡単ではありませんが、EDの予防だけではなく、全身の健康にも良い影響を与えます。
必要に応じて、禁煙外来や禁煙補助薬を利用すると良いでしょう。
EDを発症したら治療も検討しよう!

EDを予防することは非常に重要な取り組みですが、万が一発症してしまった場合は治療を検討しましょう。
ここでは、EDの治療方法を2つ紹介します。
ED治療薬
EDの症状に悩む方にとって、ED治療薬は効果的な選択肢の一つです。
ED治療薬を服用することで、勃起機能を改善し、性生活の質を向上させる可能性があります。
バイアグラ(シルデナフィル)、レビトラ(バルデナフィル)、シアリス(タダラフィル)などが代表的なED治療薬です。
これらの薬は、性的刺激を受けた際に陰茎への血流を増加させ、勃起を促進する働きがあります。
ただし、ED治療薬を使用する際は、医師による診断を受けてから服用することが望ましいです。
自己判断での服用は危険を伴う可能性があるため、必ず専門医に相談しましょう。
ED治療薬の効果は個人差があるため、生活習慣の改善や心理的なサポートと併用することで、より良い結果が得られるでしょう。
カウンセリング
心理的要因が関与しているEDの場合、専門家によるカウンセリングは大きな助けとなります。
カウンセリングでは、ストレスや不安、自信の喪失といった心理的な問題に焦点を当て、それらを解決することでEDの改善を目指します。
カウンセリングセッションでは、悩みや不安を丁寧に聞き取り、EDの根本的な原因を探っていくのが一般的です。
例えば、パフォーマンス不安や過去のトラウマ、パートナーとの関係性の問題など、さまざまな要因が浮かび上がることがあります。
これらの問題に対して、認知行動療法などの心理療法を用いることで、考え方や行動パターンを前向きに変化させられます。
また、カウンセリングは、ED治療薬と併用することでさらに効果を発揮することが可能です。
日本性機能学会と日本泌尿器科学会の『ED診療ガイドライン』でも、ED治療薬と心理療法の併用が強く推奨されています。
まとめ
EDは多くの男性が直面する可能性がある性機能障害の一種であり、年齢に関係なく発症するリスクがあります。
EDを発症しないためには、日頃から意識して予防することが大切です。
定期的に運動をする習慣をつけたり、ストレスを管理したりなど、できる範囲で行動することでEDのリスクを大きく軽減できます。
万が一EDを発症してしまった場合は、治療を検討しましょう。
ED治療薬であれば通販で手軽に入手できるため、自分に合う薬を把握している方や通院が面倒だと感じる方は、ぜひ選択肢の一つとしてご検討ください。