ED(勃起不全)の症状で悩む男性は世界的に見ても多く、年齢とともに発症率が高くなる傾向にあります。
特に50代で発症する方が多く、加齢に伴う動脈硬化、ストレス、薬の影響など、さまざまな要因によって引き起こされます。
この記事では、EDの基本知識をはじめ、50代でEDを発症している割合や発症原因、EDを治療する方法やすぐにできる予防方法などについて詳しく解説します。
現在EDの症状で悩んでいる方や勃起力が衰えたと感じる方は、ぜひ最後までご覧ください。
ED(勃起不全)の基本知識

ED(勃起不全)は、満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られないか、または維持できない状態が持続または再発することを指します。
勃起は、神経系と血管系が協調して働く複雑なプロセスです。
性的刺激を受けると、脳から神経を通じてペニスに信号が送られます。
この信号により、陰茎海綿体の動脈が拡張し、大量の血液が流入することで勃起が起こります。
EDは、この勃起のプロセスのどこかに問題が生じた結果として起こります。
例えば、動脈硬化により陰茎への血流が減少したり、糖尿病による神経障害で適切な信号が伝わらなかったりすると、十分な勃起が得られません。
また、PDE5(ホスホジエステラーゼ5)という酵素の働きも重要です。
PDE5は勃起に必要な血管拡張物質であるcGMP(環状グアノシン一リン酸)を分解する作用があります。
EDの場合、このPDE5の活性が高まり、勃起の維持が困難になります。
EDは単に性機能の問題だけではなく、男性の自信や生活の質にも大きな影響を与える問題です。
⇒ED(勃起不全)とは?発症する原因や自分で予防する方法を紹介
50代でEDを発症している割合

50代の男性にとって、EDは決して珍しい症状ではありません。
実際、複数の調査結果から、50代でEDを発症している割合はかなり高いことが明らかになっています。
ある大規模な国際調査によると、50代前半(50〜54歳)の男性の約20%が中等度または完全なEDを経験しており、50代後半(55〜59歳)になると、その割合は30%にまで上昇します。
50代前半ではおよそ5人に1人、50代後半では3人に1人がEDに悩んでいる計算です。
50代のEDは決して特殊な問題ではなく、むしろ一般的な悩みであるといえるでしょう。
EDは加齢に伴う自然な変化の一部ではありますが、適切な治療や対策を行えば症状を改善できる可能性があります。
そのため、気になる症状がある場合は諦めずに、一度医師に相談してみてください。
50代がEDを発症する原因

50代のEDはさまざまな要因によって引き起こされます。
ここでは、50代がEDを発症する主な原因を紹介します。
加齢
50代におけるEDの発症には加齢が大きく関係しており、年齢を重ねるにつれて、勃起機能に影響を与えるさまざまな生理的変化が起こります。
加齢に伴うEDの主な原因は、男性ホルモン(テストステロン)の減少です。
テストステロンは20〜30歳頃がピークとなり、40代以降は徐々に減少していきます。
このホルモンは性欲や勃起機能の維持に重要な役割を果たしており、その減少はEDのリスクを高めます。
また、加齢による血管の変化もEDを発症する要因の一つです。
年齢を重ねるにつれて動脈硬化が進行し、陰茎への血流が減少することで勃起力が低下します。
50代は特に動脈硬化が進行しやすい年代であり、これがEDの発症率上昇につながっていると考えられています。
ストレス
50代のEDの原因として、ストレスは無視できない要因の一つです。
この年代は、仕事のプレッシャーや家庭の問題など、さまざまなストレスを抱えやすい時期です。
慢性的なストレスは心身に悪影響を及ぼし、EDの発症リスクを高めることが知られています。
実際、抑うつ症状のある方はED発症リスクが約2倍になるとされています。
ストレスが続くと、性欲の低下や勃起力の減退につながり、結果としてEDを引き起こす可能性が高いです。
また、ストレスが原因で発症する心因性EDも、50代では見られます。
過去の性交渉の失敗体験や性に対するコンプレックスなどが、心理的なプレッシャーとなってEDを引き起こすケースも少なくありません。
50代のEDに悩む方は、まずはストレスの軽減からはじめることで、症状の改善につながる可能性があります。
神経障害
神経障害は、50代がEDを発症する主要な原因の一つです。
この年代では、加齢に伴うさまざまな要因が神経系に影響を与え、勃起機能に支障をきたすことがあります。
神経障害によるEDは、性的興奮時に脳からペニスへの信号伝達が適切に行われないことで生じます。
50代では、糖尿病性神経障害が特に問題となることが多いです。
長期間の高血糖状態が続くと、性的反応に関わる神経の機能が低下し、勃起のプロセスが阻害されてしまいます。
また、脳卒中やパーキンソン病、アルツハイマー病などの神経系疾患も、50代のEDの原因となるケースも少なくありません。
これらの疾患は中枢神経系に影響を与え、性的機能の制御を困難にします。
神経障害によるEDの改善には、原因となる疾患の適切な管理や生活習慣の改善が重要です。
生活習慣
50代のEDは、生活習慣が関与している可能性が高いです。
特に、不規則な食生活や運動不足、喫煙、過度の飲酒などが主な要因です。
例えば、高カロリー・高脂肪食の摂取は動脈硬化を進行させ、陰茎への血流を阻害します。
また、運動不足は肥満や生活習慣病のリスクを高めるだけではなく、テストステロン量の低下にもつながりかねません。
喫煙習慣も深刻な影響を与え、喫煙者のED発症リスクは非喫煙者の約1.5倍にも上るとされています。
さらに、仕事のストレスや不規則な生活リズムも、EDの発症に関与しています。
50代は仕事や家庭での責任が重くなる時期であり、ストレスが蓄積しやすい年代です。
このようなストレスは、勃起に必要な神経伝達を妨げ、EDのリスクを高めます。
薬の副作用
50代のEDの原因の一つとして、薬の副作用が挙げられます。
特に、生活習慣病の治療薬や精神疾患の治療薬が関係していることが多いです。
例えば、高血圧の治療に使用される降圧剤や利尿剤、うつ病の治療に用いられる抗うつ薬などが、EDを引き起こす可能性が高いです。
具体的には、降圧剤のサイアザイド系やカルシウム拮抗薬)、βブロッカーなどが、EDの症状を引き起こすとされています。
また、抗うつ薬では、三環系抗うつ薬やSSRI、SNRIなどが性機能障害を引き起こす可能性もあります。
これらの薬剤によるEDは「薬剤性ED」と呼ばれ、常用中の薬の副作用が原因で起こる勃起不全です。
50代は生活習慣病や精神疾患の罹患率が上がる年代であり、これらの治療薬を服用している方も多いため、薬剤性EDのリスクが高まります。
50代EDの初期症状

EDを発症するとわかりやすい初期症状が現れます。
ここでは、50代EDの主な初期症状を紹介します。
朝立ちしない
50代男性にとって、朝立ちの減少はEDの初期症状として注目すべき重要なサインです。
健康な男性の場合、睡眠中に「夜間勃起現象(NPT)」と呼ばれる自然な勃起が数回発生します。
この現象の一部、特に朝方に発生するのが、いわゆる「朝立ち」です。
しかし、50代になると加齢やさまざまな要因により、この朝立ちが減少または消失することがあります。
朝立ちの頻度が低下する原因は、血管の弾力性低下や動脈硬化の進行、血流量の減少などです。
これらの変化は、勃起に必要な十分な血液供給を妨げ、結果としてEDの症状につながる可能性があります。
また、テストステロンの減少も朝立ちの頻度低下に関与しており、50代はちょうどこのホルモンバランスの変化が顕著になる時期と重なります。
中折れする
50代男性にとって、中折れはEDの初期症状として一般的な兆候の一つです。
中折れとは、性行為中に勃起が維持できず、ペニスが萎えてしまう状態を指します。
当初は十分な勃起が得られても、挿入後に徐々に硬さが失われていく現象です。
50代の男性の約30%が中等度または完全なEDを経験しているとされており、中折れはその前兆として現れることが多いです。
この年代では、加齢によるテストステロンの減少や、動脈硬化の進行が主な原因となります。
特に、高血圧や糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病による血管の障害が、中折れの要因になりやすいです。
中折れは単なる性機能の問題だけではなく、自尊心の低下やパートナーとの関係性悪化にもつながる可能性があります。
また、心血管疾患や糖尿病などの生活習慣病の前兆である場合もあるため、早期発見・早期治療が重要です。
性行為がプレッシャーに感じる
50代になると、EDの初期症状として性行為がプレッシャーに感じられるようになることがあります。
これは、加齢に伴う身体的変化や心理的要因が複雑に絡み合った結果です。
多くの50代男性は、以前のように簡単に勃起できないことや、パートナーを満足させられるか不安を感じはじめます。
特に、妊活中の夫婦では、妊娠させなければならないというプレッシャーがEDの原因となることがあります。
性行為のタイミングを計ることで、かえって緊張や不安が高まり、勃起が困難になるケースも少なくありません。
また、仕事や家庭でのストレス、将来への不安なども、性行為へのプレッシャーを増大させる要因となります。
これらの心理的要因が、勃起機能に悪影響を及ぼし、EDの症状を引き起こすことがあります。
自分がEDかチェックする方法

朝立ちの減少や消失、中折れなどはEDを発症しているサインの一つですが、より正確に自己診断する方法があります。ここでは、自分がEDかチェックする方法を紹介します。
国際勃起機能スコア(IIEF)
国際勃起機能スコア(IIEF)は、EDの評価に広く用いられる信頼性の高いツールです。
このスコアは、勃起の頻度や硬さ、持続時間、性的満足度などを評価する質問で構成されています。
特に、簡易版のIIEF-5は5つの質問からなり、各質問に1から5点のスコアを付け、合計点で評価することが可能です。
22〜25点は正常、17〜21点は軽度ED、12〜16点は軽度から中等度ED、8〜11点は中等度ED、5〜7点は重度EDとされています。
ただし、IIEFはあくまで自己評価ツールであり、医師による診断に取って代わるものではありません。
50代の男性の場合、EDの原因が加齢や生活習慣病など複合的な要因である可能性が高いため、スコアが低い場合や不安がある場合は、専門医の診断を受けてください。
勃起硬度スケール(EHS)
勃起硬度スケール(EHS:Erection Hardness Score)は、EDを簡単に自己診断できる評価ツールです。
アメリカで開発されたこのスケールは、0から4の5段階で勃起の硬さを判定します。
EHSの各グレードは以下のように定義されています。
- グレード0:陰茎が全く大きくならない
- グレード1:陰茎は大きくなるが、硬くならない(こんにゃくのような硬さ)
- グレード2:陰茎は硬くなるが、挿入には不十分(みかんのような硬さ)
- グレード3:挿入可能だが、完全には硬くない(グレープフルーツのような硬さ)
- グレード4:陰茎が完全に硬く、硬直している(りんごのような硬さ)
グレード3以下の場合、EDの可能性があると考えられます。
ただし、EHSはあくまでも自己診断のツールであり、医学的な診断には医療機関の受診が必要です。
50代男性の場合、加齢や生活習慣病の影響でEDのリスクが高まるため、定期的にEHSでチェックし、気になる症状があれば早めに専門医に相談しましょう。
50代のEDを治療する方法

50代のEDを治療するのであれば、「ED治療薬」と「カウンセリング」がおすすめです。
ここでは、それぞれの特徴を紹介します。
ED治療薬
50代のEDを治療する効果的な方法の一つがED治療薬です。
現在、主に3種類のED治療薬が広く使用されています。
バイアグラ、レビトラ、シアリスがその代表的な薬剤です。
これらの薬は、それぞれ特徴が異なります。
バイアグラは知名度が高く、世界的に定番のED治療薬として知られています。
効果は服用後30分から1時間程度で現れ、4〜5時間持続します。
レビトラは効果の発現が早く、服用後15〜30分程度で効果が現れ、副作用が比較的少ないのが特徴です。
シアリスは効果の持続時間が長く、より自然な効果が得られるとされています。
ED治療薬の選択は、個人の症状や生活スタイルに合わせて行うことが重要です。
中には食事の影響を受けやすい薬剤もあるため、服用のタイミングにも注意しなければなりません。
カウンセリング
50代のEDに悩む男性にとって、カウンセリングは非常に効果的な治療法の一つです。
心理的な要因がEDの原因となっている場合、専門家との対話を通じて問題の根本に迫ることができます。
カウンセリングでは、ストレスや不安、パートナーとの関係性など、さまざまな側面から患者の悩みに寄り添います。
特に50代は、仕事や家庭でのプレッシャーが大きくなる時期でもあり、それがEDの一因となっていることも少なくありません。
カウンセリングを通じて、自分の感情や思考パターンを見つめ直すことで、EDの改善につながる可能性があります。
また、パートナーとの関係改善にも役立つため、夫婦で一緒にカウンセリングを受けるのもおすすめです。
お互いの気持ちを理解し合うことで、より良好な関係を築くきっかけになるでしょう。
すぐにできるED予防方法

EDを発症しないためには、日頃からの予防対策が重要です。
ここでは、すぐにできるEDの予防方法を紹介します。
定期的に運動する
50代のED予防において、定期的な運動は非常に有用です。
適度な運動は血流を改善し、勃起機能の維持に重要な役割を果たします。
有酸素運動は心血管系の健康を促進し、EDのリスクを低下させるため、特におすすめです。
週に3回以上、30分程度のウォーキングやジョギングを行うことで、EDの予防効果が期待できます。
これらの運動は、血管の柔軟性を高め、陰茎への血流を改善します。
また、筋力トレーニングも効果的です。
スクワットやデッドリフトなどの下半身の筋トレは、骨盤底筋を鍛え、勃起機能の向上につながります。
運動には、テストステロンの分泌を促進する効果もあります。
テストステロンは男性の性機能に重要なホルモンで、その分泌量を維持することでEDを予防することが可能です。
バランスの取れた食事を心がける
バランスの取れた食事を心がけることで、EDを予防できる可能性があります。
特に、勃起機能の維持に欠かせない栄養素を意識的に摂取することが大切です。
まず、亜鉛はテストステロンの分泌を促進する働きがあるため、積極的に摂りたい栄養素の一つです。
牡蠣やチーズ、豚肉、卵黄などに多く含まれています。
また、シトルリンという栄養素も注目されており、スイカやメロン、キュウリなどに豊富に含まれています。
さらに、血液をサラサラにし、血行を改善する効果があるDHAやEPAも重要です。
これらはイワシやサンマ、サバなどの青魚に多く含まれています。
一方で、動物性脂肪や加工食品、糖分の多い食べ物は控えめにすることも大切です。
これらは肥満や動脈硬化のリスクを高め、EDの原因となる可能性があります。
50代になってからでも遅くはありません。今日から食生活を見直し、EDの予防に取り組んでみましょう。
ストレスを発散する
50代の男性にとって、ストレス発散はED予防の重要な要素です。
日々の生活で蓄積されるストレスは、勃起機能に悪影響を及ぼす可能性があるため、効果的なストレス解消法を見つけることが大切です。
まず、睡眠や休息の時間を十分に確保しましょう。
質の良い睡眠は、ストレスホルモンの分泌を抑制し、心身のリラックスを促進します。
また、入浴も効果的なストレス発散法の一つです。
40℃以下のぬるめのお湯に10〜20分程度浸かることで、副交感神経が優位になり、リラックス効果が得られます。
さらに、趣味の時間を持つこともストレス発散に有効です。
カラオケやジョギングなど、自分が楽しめる活動に没頭することで、ストレスの原因から一時的に離れることができます。
ストレス発散法は個人によって異なるため、自分に合った方法を見つけることが大切です。
定期的にストレス解消の時間を設けることで、EDのリスクを軽減し、心身の健康を維持することができるでしょう。
まとめ
50代にとってEDは珍しいものではなく、多くの男性が直面する可能性がある問題です。
加齢に伴う発症が一般的ですが、ストレスや生活習慣、薬の影響などによって引き起こされることもあります。
50代の方の中には「もう歳だから」と諦めてしまう方もいるかもしれませんが、EDは適切な治療と予防をすれば、症状の改善を目指せます。
EDを治療するのであれば、ED治療薬がおすすめです。
知名度が高いバイアグラをはじめ、レビトラやシアリスなど、さまざまな種類があるため、自分のニーズに合わせて柔軟に選べます。
通販でも購入可能なため、通院する時間がない方や手軽に入手したい方は、ぜひご検討ください。