「パートナーのことが好きなのにたたない」「パートナーと性行為するときに限って勃起しない」といった経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。
パートナーとの性行為に限って勃起しないというのはED(勃起不全)の症状の一つであり、放置してしまうと慢性的なEDになる恐れがあります。
「好きなのにたたない」という悩みを解消するためには、まずはその原因を知り、適切な対処をすることが大切です。
この記事では、パートナーのことが好きなのにたたない原因や対処法、おすすめのED治療薬などについて詳しく解説します。
パートナーとの性行為に限ってたたない人は意外と多い

パートナーのことを心から愛しているのに、いざ性行為となると勃起できない。
このような悩みを抱える男性は、実は珍しくありません。
「妻だけED」という言葉があるほど、特定のパートナーに対してのみ勃起しづらくなる現象は広く認知されています。
この症状は、自慰行為やパートナー以外の相手とでは問題なく勃起できるにもかかわらず、大切なパートナーとの性行為の際にだけ勃起が困難になることが特徴です。
多くの場合、身体的な問題ではなく、心理的な要因が大きく影響しています。
パートナーとの関係が長期化すると、性的な刺激に慣れてしまったり、日常生活のストレスが影響したりすることがあります。
また、パートナーへの愛情が強すぎるがゆえに、プレッシャーを感じて緊張してしまうケースも少なくありません。
このような状況に悩む男性は、自分を責めたり、パートナーとの関係性に不安を感じたりすることもあるでしょう。
しかし、この問題は決して珍しいものではなく、適切な対処法を知ることで改善できる可能性があります。
⇒妻だけEDってなに?妻にだけ勃起できない原因や改善方法を紹介
パートナーのことが好きなのにたたない原因

ここでは、パートナーのことが好きなのにたたない原因を紹介します。
性行為に対してプレッシャーや不安を感じている
パートナーのことが好きなのにたたない原因の一つとして、性行為に対するプレッシャーや不安が挙げられます。
多くの男性が「パートナーを満足させなければ」という思いから、過度なプレッシャーを感じており、逆に性的パフォーマンスの低下につながることがあります。
実際、ある調査によると3人に1人が性生活にプレッシャーを感じていると回答がありました。
特に、「自分が、パートナーの期待するパフォーマンスを出せるか」という点に不安を感じる人が多いようです。
こうした心理的なストレスは、性的興奮を妨げ、勃起を困難にする可能性があります。
このような心理的要因による勃起不全は「心因性ED」と呼ばれ、特に若い世代に多いです。
パートナーのことが好きであっても、こうした心理的な障壁が勃起を妨げてしまうことがあります。
自分にコンプレックスがある
パートナーのことが好きなのにたたない原因の一つに、自分自身へのコンプレックスがあります。
外見や体型、性器の大きさなど、自分の身体的特徴に自信が持てないと、性行為の際に不安や緊張が高まり、勃起を妨げる可能性があります。
例えば、自分の体型に自信がない場合、パートナーに裸を見られることに抵抗を感じるかもしれません。
また、性器の大きさや形状に不安を抱いていると、「パートナーを満足させられないのではないか」という思いが頭をよぎり、心理的なプレッシャーになることがあります。
このような自己イメージの低さは、性的な興奮よりも不安や羞恥心を強く感じさせ、勃起を困難にする要因となります。
さらに、一度勃起できなかった経験が新たなコンプレックスとなり、次の機会への不安を生み出すという悪循環に陥ることも少なくありません。
性行為のトラウマがある
パートナーのことが好きなのにたたない原因の一つとして、性行為に関するトラウマが挙げられます。
過去の性的な経験が強い心理的影響を与え、現在の性生活に支障をきたすことがあります。
トラウマの原因はさまざまです。
例えば、過去の性行為での失敗経験や、パートナーから性的な能力を否定されたことなどが挙げられます。
また、幼少期に受けた性的虐待や、成人してからの性的暴行の被害経験も深刻なトラウマとなる可能性があります。
さらに、妊娠を目的とした義務的な性行為やマンネリ化した関係も「性行為=苦痛」というイメージを強化し、EDの症状を悪化させる悪循環に陥りがちです。
こうした経験は、性に対する考え方を歪めたり、性行為そのものへの嫌悪感を生み出したりし、結果として、好きなパートナーであっても性的な興奮が起こりにくくなる要因になります。
好きなのにたたないのは「心因性ED」かもしれない

前項でも触れましたが、好きなのにたたないという現象が起こっている場合は、EDの一種である「心因性ED」を発症している可能性が高いです。
ここでは、心因性EDの主な原因についてより詳しく解説します。
⇒心因性ED(勃起不全)とは?発症する原因や有効な治療方法を紹介
現実心因
パートナーのことが好きなのにたたない状態は、「心因性ED」の代表的な原因の一つである「現実心因」によって引き起こされているかもしれません。
現実心因とは、日常生活で経験するストレスや不安が引き金となって起こるEDのことです。
例えば、仕事でのプレッシャーや人間関係のトラブル、経済的な心配事などが、性生活に影響を及ぼすことがあります。
これらのストレスが蓄積されると、性的な興奮を感じにくくなり、勃起が困難になるかもしれません。
また、性行為そのものへのプレッシャーも現実心因の一因となります。
パートナーを満足させられるかという不安や、妊活中の計画的な性行為によるプレッシャーなどが、勃起を妨げることがあります。
現実心因による心因性EDは、身体的には問題がないため、朝立ちや自慰行為では正常に勃起できることが特徴です。
しかし、パートナーとの性行為の場面になると、不安や緊張が高まり、勃起が困難になってしまいます。
深層心因
心因性EDを引き起こす原因の一つとして「深層心因」があり、表面には現れない心の奥底に潜む不安や怒り、悲しみなどを指します。
この深層心因は、本人も気づいていない潜在的な心理的要因が影響するケースで、性に関するコンプレックスや過去の性行為に関するトラウマなどが含まれます。
例えば、幼少期の経験や過去の性行為にまつわる出来事が潜在的なトラウマとなり、自覚のないまま心因性EDを引き起こすこともあるかもしれません。
また、年齢を重ねることで自身の性能力が低下しているのではないかというコンプレックスが、無意識に不安を増幅し、勃起に影響することもあるでしょう。
深層心因は本人でも気づいていないケースが多いため、治療が難しく、細かい心理療法が必要になる場合があります。
精神疾患
心因性EDは、精神疾患によって引き起こされるケースも少なくありません。
うつ病や統合失調症などの精神疾患を患っている場合は、性的興奮が脳から陰茎に適切に伝わりにくくなり、EDの症状が発現しやすくなります。
うつ病の場合、性欲の低下や性的刺激に対する反応の鈍化が起こることがあります。
これは、うつ病によって脳内の神経伝達物質のバランスが崩れることが原因です。
また、統合失調症などの精神疾患も、心因性EDを引き起こす原因になることがあります。
これらの疾患は、現実との接点が薄れたり、妄想や幻覚によって性的な興奮が阻害されたりするため、勃起機能に影響を与えやすいです。
さらに、精神疾患の治療に使用される薬物も、EDの原因となることがあります。
特に抗うつ薬や抗精神病薬の中には、性機能に影響を与えるものが多いため、心因性EDの原因になりやすいです。
好きなのにたたないときに確認しておきたいこと

「パートナーのことが好きなのにたたない」という現象が起こった場合は、まず以下のことを確認してみてください。
該当するものがある場合は、EDを発症している恐れがあります。
朝立ちはするか
パートナーのことが好きなのにたたない場合、まず確認すべきポイントの一つが朝立ちの有無です。
朝立ちは、夜間勃起現象の一部として生じる生理的な反応であり、性的興奮とは無関係に起こります。
健康な男性であれば、睡眠中に約90分周期で3〜6回ほど勃起と弛緩を繰り返しており、朝方に勃起した状態で目覚めることがあります。
朝立ちの頻度が急に減少したり、完全になくなったりした場合は、器質性EDの可能性を疑わなければなりません。
器質性EDは、血管や神経の障害によって引き起こされる勃起不全で、加齢や生活習慣病が原因となることが多いです。
一方、朝立ちがあるにもかかわらず性行為の際に勃起できない場合は、心因性EDの可能性が高くなります。
ただし、朝立ちがないからといって必ずしもEDとは限りません。
夜間勃起現象が朝まで続かず、勃起が収まった状態で目覚めることもあるためです。
ストレスは溜まっていないか
パートナーのことが好きなのにたたない状態の主な原因の一つとして、ストレスの蓄積が挙げられます。
日常生活で感じるさまざまなプレッシャーや不安が、性機能に大きな影響を与える可能性があります。
仕事上の問題、人間関係のトラブル、経済的な心配事など、ストレスの要因はさまざまです。
これらのストレスが蓄積すると、交感神経が過剰に活性化し、血管を収縮させてしまいます。
その結果、陰茎への血流が十分に供給されず、勃起が困難になります。
また、ストレスはホルモンバランスに与える影響も大きいです。
慢性的なストレスは、男性ホルモンであるテストステロンの分泌を抑制し、性的欲求や勃起機能に悪影響を及ぼす可能性があります。
好きなパートナーなのに勃起できない状況に直面したら、まずは自身のストレス状態を見直すことが大切です。
睡眠不足ではないか
パートナーのことが好きなのにたたない状況は、意外にも睡眠不足によって引き起こされることがあります。
十分な睡眠は、健康的な性機能を維持するために欠かせない要素です。
睡眠不足が続くと、男性ホルモンであるテストステロンの分泌量が低下します。
テストステロンは性欲や勃起機能に重要な役割を果たすため、その減少は勃起力の低下につながる可能性があります。
ある研究によると、8日間連続で5時間未満の睡眠を続けると、テストステロンの分泌量が10〜15%程度低下するという結果が報告されました。
また、睡眠不足は自律神経のバランスを崩し、交感神経が優位になりやすくなります。
本来、勃起はリラックスした状態で起こるため、副交感神経の働きが重要です。
しかし、交感神経が優位になると、心身の緊張が高まり、勃起しにくくなってしまいます。
好きなのにたたないときの対処法

パートナーのことが好きなのにたたないという現象に直面した際は、以下の対処法を試してみてください。
パートナーとオープンなコミュニケーションをとる
パートナーのことが好きなのにたたない問題に対処する最も効果的な方法の一つが、パートナーとのオープンなコミュニケーションです。
まず、自分の気持ちや不安を率直に伝えることが大切です。
「好きだけど、うまくいかなくて申し訳ない」という気持ちを素直に表現しましょう。
パートナーに対して、この状況が一時的なものであり、決してパートナーに魅力がないわけではないことを伝えることが重要です。
同時に、パートナーの気持ちも聞くようにしましょう。
相手も不安や戸惑いを感じているかもしれません。
お互いの気持ちを共有することで、問題に対する理解が深まり、二人で解決策を見つけやすくなります。
また、性行為以外のスキンシップを大切にすることも効果的で。
抱擁やキスなど、プレッシャーのない愛情表現を通じて、リラックスした雰囲気を作ることができます。
生活習慣を改善する
パートナーのことが好きなのにたたないという現象は、生活習慣を改善することで解消できるかもしれません。
まず、食生活の改善から始めましょう。
バランスの取れた食事を心がけ、特に亜鉛やビタミンE、アルギニンなどの栄養素を積極的に摂取することが大切です。
これらの栄養素は勃起機能の向上に役立つとされています。
次に、十分な睡眠を取ることも重要です。質の良い睡眠は、ホルモンバランスの調整や体力の回復に不可欠です。
就寝時間を一定にし、寝る前はスマートフォンやパソコンの使用を控えるなど、睡眠環境を整えることが効果的です。
また、過度の飲酒や喫煙は勃起機能に悪影響を及ぼす可能性があるため、これらを控えめにすることをおすすめします。
パートナーとの関係性を大切にしながら、自身の健康管理に取り組むことが、充実した性生活への第一歩となるでしょう。
筋トレをする
パートナーのことが好きなのにたたない場合は、筋トレに取り組むことで改善する可能性があります。
筋力トレーニングは、単に身体を鍛えるだけではなく、勃起機能の改善にも大きな役割を果たします。
特に下半身の筋トレは、骨盤周辺の血流を改善し、EDの症状を和らげる可能性が高いです。
おすすめの筋トレメニューには、スクワットやデッドリフトなどの複合的な動きが含まれます。
これらのエクササイズは、大殿筋や大腿四頭筋、大腿二頭筋といった下半身の大きな筋肉群を鍛えることができ、下半身の血流が促進され、勃起力の向上が期待できます。
ただし、筋トレを始める際は無理をせず、自分のペースで継続することが大切です。
まずは無理のない範囲から始め、徐々に強度を上げていくことをおすすめします。
ストレス管理する
パートナーとの性行為に不安やプレッシャーを感じている場合は、ストレス管理することで改善するかもしれません。
まずは、自分のストレス要因を特定し、それらに対処する方法を見つけることが大切です。
例えば、瞑想やヨガ、深呼吸などのリラクゼーション法を日常生活に取り入れると効果的です。
これらの方法は、心身をリラックスさせ、ストレスホルモンの分泌を抑制する効果が期待できます。
また、規則正しい生活習慣を心がけることも重要です。
十分な睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動は、ストレス耐性を高め、全体的な健康状態を改善します。
ストレス管理は即効性のある解決策ではありませんが、継続的な取り組みによって心身の健康を取り戻し、性機能の改善につながる可能性があります。
環境を変えてみる
パートナーのことが好きなのにたたない場合は、性行為を行う環境を変えてみると改善することがあります。
同じ場所や状況での性行為が続くと、マンネリ化してしまい、性的な刺激が減少してしまいます。
新しい環境に身を置くことで、心理的なリフレッシュ効果が得られ、性的興奮が向上するかもしれません。
例えば、普段とは異なるホテルに宿泊したり、自宅でも寝室以外の場所を試してみるのも良いでしょう。
また、性行為の時間帯を変えることも新鮮さをもたらす効果が期待できます。
朝は身体のエネルギーレベルが高く、ホルモンの分泌も活発な時間帯のため、夜に疲れを感じる方は朝や昼間に挑戦してみるのも一案です。
ただし、環境を変える際は、パートナーとよく相談し、お互いが快適に感じられる場所や時間を選ぶことが大切です。
カウンセリングを受ける
パートナーのことが好きなのに勃起できない状況に対処する効果的な方法の一つが、専門家によるカウンセリングです。
カウンセリングでは、EDの要因となる心理的な問題を探り、それらに対処する方法を学ぶことができます。
カウンセリングセッションでは、経験豊富な専門家があなたの悩みに耳を傾け、問題の根本原因を特定するお手伝いをします。
ストレス、不安、過去のトラウマなど、EDの背景にある心理的要因を明らかにすることで、適切な対処法を見つけ出すことが可能です。
また、パートナーとの関係性に起因する問題がある場合は、カップルでカウンセリングを受けることも効果的です。
お互いの気持ちや悩みを共有し、コミュニケーションを改善することで、より良い関係性を築くきっかけになるでしょう。
カウンセラーは、二人の間に潜む問題を浮き彫りにし、それらを解決するための具体的なアドバイスを提供します。
ED治療薬を活用する
パートナーのことが好きなのにたたない状況をダイレクトに解消したい場合は、ED治療薬がおすすめです。
ED治療薬には主にバイアグラ、レビトラ、シアリスの3種類があり、それぞれ特徴が異なります。
バイアグラは最も知名度が高く、服用後30分から1時間で効果が現れ、約4〜6時間持続します。
レビトラは即効性が高く、食事の影響を受けにくいのが特徴です。
シアリスは効果の持続時間が最大36時間と長く、「ウィークエンドピル」とも呼ばれています。
これらの薬は、陰茎への血流を改善することで勃起をサポートします。
ただし、性的な刺激や興奮がなければ効果は現れません。
ED治療薬の選択は、個人の状況や希望に応じて行うことが大切です。
例えば、短時間の効果を求める場合はバイアグラやレビトラ、長時間の持続を望む場合はシアリスが適しているでしょう。
なお、ED治療薬には副作用の可能性もあるため、医師の指導のもとで適切に使用することが重要です。
ED治療薬の活用により、パートナーとの関係性を改善し、満足のいく性生活を取り戻せるでしょう。
まとめ
パートナーのことが好きなのにたたない現象は、多くの男性が直面する問題であり、多くの場合精神的な要因によって引き起こされています。
例えば、仕事や人間関係のストレス、過去の性行為での失敗体験、性行為に対する不安やプレッシャーなど、原因となる要素はさまざまです。
このような要素は心因性EDを引き起こすリスクが高いため、放置は禁物です。
普段の性行為に少しでも違和感を感じた場合は、上記で紹介した対処法を試してみてください。
心因性EDの改善は容易ではありませんが、影響している可能性がある原因を一つずつ着実に解消していくことで、悩ましい症状も緩和できるでしょう。
ED治療薬を活用する場合は、通販がおすすめです。
バイアグラやレビトラ、シアリスなどの代表的なED治療薬はもちろん、コストを抑えたジェネリック医薬品もあるため、選択肢の一つとしてご検討ください。