一般的にテストステロンの量は、20~30歳でピークに達し、その後は年齢を重ねるごとに少なくなっていきます。
男性の健康と活力を支える重要なホルモンであるテストステロンは、分泌量が減少すると心身にさまざまな影響が現れることがあります。
この記事では、テストステロンが少ない男性の特徴や主な症状、分泌量を増やすための方法などについて詳しく解説します。
「性欲が減った」「勃起しにくくなった」「体の不調を感じる」などの症状が現れている男性の方は、ぜひ最後までご覧ください。
テストステロンとは

テストステロンとは、男性の体内で重要な役割を果たすステロイドホルモンの一種です。
主に精巣で生成され、筋肉や骨の発達、性欲の維持や勃起機能の促進、思春期における体毛の成長や声の低音化など、男性の性的特徴の発達に不可欠な要素となります。
成人男性のテストステロン濃度は、成人女性の7~8倍とされており、1日の分泌量は約20倍で、脳下垂体前葉から分泌される黄体形成ホルモンで調節されています。
テストステロンの適切な分泌は、男性の健康と幸福感の維持に重要な役割を果たしますが、加齢とともに分泌量は徐々に減少していきます。
そのため、40~60代にかけて体力低下や性機能低下など様々な症状が現れることがあり、これらは総称して男性更年期障害(LOH症候群)と呼ばれます。
テストステロンの低下が疑われる場合は、専門医に相談し、適切な検査と治療を受けることが重要です。
テストステロンが少ない男性の特徴

テストステロンが少ない男性は、身体、精神、健康、性機能において、様々な症状が現れます。
ここでは、主な特徴について詳しく解説します。
身体面の特徴
テストステロンが少ない男性の身体面の主な特徴は以下の通りです。
- 筋肉量の減少
- 脂肪の増加
- 体力低下
- 疲労感の増大
- 骨密度の低下
- 体毛の減少
テストステロンは筋肉の維持と成長に重要な役割を果たしているため、分泌量が減少すると筋肉量が低下し、代わりに脂肪が蓄積しやすくなります。
筋肉量の減少に伴い日常的な活動でも疲れやすくなり、慢性的な疲労感や倦怠感に悩まされることも増えます。
また、テストステロンが低下すると骨密度が減少し、骨粗しょう症のリスクが増加する点にも注意が必要です。
特に高齢者は骨折のリスクが増加するため、深刻な健康問題になる可能性があります。
これらの身体的特徴は、テストステロンの低下だけが直接的に影響を与えているわけではありませんが、相互に関連しあっているため決して無視はできません。
精神面の特徴
テストステロンが少ない男性の精神面の主な特徴は以下の通りです。
- 気分の落ち込み
- イライラや不安感の増加
- 集中力や記憶力の低下
- やる気の減退
テストステロンは脳内の神経伝達物質の働きに影響を与えるため、分泌量が低下すると気分の落ち込みや不安感の増加など、様々な精神面の症状が現れます。
感情のコントロールに影響を与える可能性があり、普段なら気にならない些細なことでイライラしたり、漠然とした不安感に悩まされることが増えます。
また、テストステロンは認知機能にも関与しているため、集中力の維持が難しくなったり、短期の記憶力が低下したりすることがあります。
これらの精神的特徴はテストステロン低下の重要なサインではありますが、他の健康問題でも起こり得るため、自己判断ではなく専門医への相談がおすすめです。
健康面の特徴
テストステロンが少ない男性の健康面の主な特徴は以下の通りです。
- 内臓脂肪の蓄積
- 糖尿病リスクの上昇
- 心血管疾患リスクの増加
- 睡眠の質の低下
- 不眠や睡眠障害の増加
テストステロンは脂肪の分解と筋肉の合成を促進する作用があるため、分泌量が減少すると特に腹部周りに内臓脂肪が蓄積しやすくなります。
内臓脂肪の増加は見た目の問題だけではなく、インスリン抵抗性を高め、2型糖尿病の発症リスクを上昇させます。
また、テストステロンはレム睡眠の促進に関与しているため、分泌量の低下により睡眠の質に影響を与える可能性があります。
睡眠の質の低下は、日中の疲労感や集中力低下を引き起こす原因になり、代謝機能にも悪影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。
性機能面の特徴
テストステロンが少ない男性の性機能面の主な特徴は以下の通りです。
- 性欲の低下
- 性的満足感の減少
- 勃起機能の低下
テストステロンは、性欲を維持する際に重要な役割を果たすホルモンであるため、性欲や勃起機能の低下など、様々な悪影響が現れます。
性欲の低下により、以前は魅力的に感じていた状況に対して反応が鈍くなったり、性行為の頻度が減少するなどの影響が生じます。
また、テストステロンは勃起機能にも深く関わっているため、十分な硬さが維持できない、持続が困難になるなどの症状が現れる可能性があります。
性機能に関する問題を早期に解決したい場合は、ED治療薬の服用がおすすめです。
ED治療薬の種類や仕組みに関しては、以下の記事を参考にしてください。
⇒ED治療の基本知識!治療薬の種類や仕組みを紹介
⇒ED(勃起不全)とは?発症する原因や自分で予防する方法を紹介
テストステロンが多い男性の特徴

テストステロンが多い男性は、身体的にも精神的にも様々な特徴的な傾向が見られます。
一般的には、男性らしい筋肉質で骨格がしっかりしている身体的特徴があり、他にも以下のような特徴が挙げられます。
- 筋肉質
- 体脂肪率が低く引き締まった体型
- 体毛が濃い
- ヒゲの成長が早い
- 声が低い
- 顔立ちが濃い
これらの身体的特徴は、テストステロンの筋肉増強作用や骨密度向上効果が関係していると考えられます。
また、テストステロンが多い男性は精神面でも以下のような特徴があります。
- エネルギッシュで行動力がある
- 積極的で冒険心がある
- 社交性が高い
- リーダーシップを発揮しやすい
- ストレス耐性が高い
- 現実的で計画性がある
テストステロンは気分の高揚や積極性の増加にも関連しているため、分泌量が多い男性は前向きな姿勢を維持しやすい傾向にあります。
テストステロンが多い男性は、一般的に健康的で活力に満ちた印象を与えますが、個人差が大きいため必ずしもこれらの特徴が全て当てはまるわけではありません。
加齢だけじゃない!テストステロンが減少する原因は?

通常、テストステロンは20代をピークに緩やかに減少していきますが、年代を問わずストレスや生活習慣などにより急激に減少する可能性があります。
ここでは、テストステロンが減少する主な原因について詳しく解説します。
年齢による自然な減少
テストステロンは加齢により自然に減少していきます。
分泌量は20~30歳頃がピークとされており、減少速度や影響には個人差があるものの、その後は加齢に伴い緩やかに減少します。
多くの場合、40~60代にかけて様々な症状が現れますが、年齢によるテストステロンの自然な減少は避けることができません。
ただし、健康的な生活習慣の維持や適度な運動、バランスの取れた食事や十分な睡眠などを続けることで、その影響を最小限に抑えることは可能です。
ストレスの影響
ストレスがかかると体内でコルチゾールが分泌され、テストステロンの生成を抑制します。
抗ストレスホルモンであるコルチゾールは、身体の危機に対処するために必要なホルモンではありますが、テストステロンを抑制することで知られています。
コルチゾールは身体のエネルギーを優先的に使わせるため、生殖機能に関連するホルモンの分泌を後回しにし、その結果テストステロンの生成が減少します。
また、ストレスは生活習慣にも影響を与えるため、暴飲暴食や睡眠不足などもテストステロンを低下させる要因となります。
ストレスは、テストステロンの減少に対して多面的な影響を及ぼすため注意が必要です。
不規則な生活習慣
テストステロンの減少は、不規則な生活習慣が大きく関与しています。
特に以下のような生活習慣には注意が必要です。
- 栄養バランスの悪い食事
- 睡眠不足
- 運動不足
- 喫煙
- 過度の飲酒
これらの不規則な生活習慣は、単独でもテストステロンの減少に影響を与えますが、複合的に作用するとその影響はさらに大きくなります。
テストステロンの減少を抑制するためには、規則正しい生活リズムを確立し、質の高い睡眠とバランスの取れた食事を心がけることが重要です。
また、過度の飲酒や喫煙を控え、日々の生活のなかで適度な運動を取り入れることで、健康状態の向上にもつながります。
健康状態の悪化
テストステロンの減少は、健康状態の悪化により引き起こされる可能性があります。
特に以下の要因には注意が必要です。
- 内臓脂肪の蓄積
- メタボリックシンドローム
- 慢性疾患
- 糖尿病
- 免疫機能の問題
肥満や内臓脂肪の蓄積は、テストステロンの低下と密接に関連しています。
これは、脂肪細胞がテストステロンをエストロゲンに変換する酵素を持っているためです。
また、肥満や高血糖、高血圧や脂質異常症などのメタボリックシンドロームの要素が増えると、テストステロンが低下する傾向があります。
全体的な健康状態の改善が、テストステロンの維持には極めて重要です。
薬物やアルコールの影響
テストステロンの減少は、薬物やアルコールの摂取が大きく関与します。
薬物に関しては、ステロイド系の薬物や一部の抗うつ薬など、特定の医薬品がテストステロンの生成や作用に影響を与えることがあります。
アルコールは、適度であればリラックス効果によりテストステロンの分泌を促進する可能性がありますが、過度な場合は精巣の機能を低下させて生成を阻害します。
薬物やアルコールの影響を最小限に抑えるためには、健康的な生活習慣を心がけることが重要です。
テストステロンが減少しているか調べる方法は?

簡易的なセルフチェックは可能ですが、正確に自身のテストステロンが減少しているかを調べるためには、医療機関を受診する必要があります。
ここでは、3つの検査方法を詳しく解説します。
血液検査
テストステロンの減少は血液検査で測定できます。
血液中のテストステロン濃度を直接測定するため精度が高く、複数の種類を組み合わせることで体内の実際の状態をより正確に把握することが可能です。
血液検査でテストステロンを調べる際は、以下のポイントを押さえることが重要です。
- 採血のタイミングは朝7~10時頃が望ましい
- 激しい運動や性行為は検査前24時間は避ける
- 8時間以上の空腹状態で検査を受ける
- 薬物が影響する可能性があるため事前に医師に相談する
年齢や健康状態により適切なテストステロンレベルは異なるため、血液検査の結果を正しく解釈するには専門医のアドバイスが不可欠となります。
唾液検査
唾液検査は、唾液中の遊離テストステロンを測定する方法です。
唾液には血液中の遊離テストステロンが反映されるため、唾液を採取するだけである程度のテストステロンレベルを把握できる簡便さが魅力となります。
また、血液検査とは異なり自宅で実施できるため、頻繁にテストステロンレベルの検査を行いたい方や、採血に抵抗がある方にとっては有用な選択肢です。
検査キットにより多少の違いはありますが、主な使用の流れは以下の通りです。
- 起床後30分以内の唾液を採取
- 専用の容器に唾液を吐きだす
- 容器を密閉して指定の検査機関に送付する
- 数日後に検査機関から結果が届く
食後や飲酒後は唾液の性質が変わる可能性があるため、通常は朝(歯磨き前)に検査を行うことが推奨されます。
ただし、血液検査と比較すると精度はやや劣るため、より正確かつ詳細な診断結果を求めている場合は、簡便な唾液検査との併用が望ましいです。
毛髪検査
毛髪検査は、毛髪中のテストステロン濃度を測定する方法です。
毛髪は、平均的に1ヶ月で1センチ程度の速度で成長するため、3~6センチの毛髪を検査することで過去3~6ヶ月の平均的なテストステロンレベルを測定できます。
血液検査や唾液検査では得られない、長期的なテストステロンレベルの情報を得ることができる点が大きなメリットです。
検査キットにより多少の違いはありますが、主な使用の流れは以下の通りです。
- 頭皮に近い部分の毛髪を採取
- 採取した毛髪を専用の容器に入れて検査機関に送付する
- 数日後に検査機関から結果が届く
毛髪検査は、一時的な変動に影響されにくく長期的なテストステロンレベルを把握できるだけではなく、採血が不要なためストレスなく検査を受けられます。
ただし、現時点ではテストステロンの毛髪検査は研究段階の部分が多く、補助的な検査として位置づけられている点に注意が必要です。
テストステロンを効率的に増やす方法は?

テストステロンは年齢を重ねることで減少していきますが、継続的な筋トレや食生活の改善など、日々の習慣で増やすことが可能です。
ここでは、テストステロンを効率的に増やす方法を解説します。
継続的な筋トレ
テストステロンを増やすには、継続的な筋力トレーニングが効果的です。
適切な筋トレはテストステロンの分泌を促進するだけではなく、筋肉量の増加や体脂肪の減少など、様々な健康上の利点を得ることができます。
大きな筋肉群を使う複合運動を中心に、週2~3回程度、中~高強度のトレーニングを実施するのが望ましいです。
筋トレは筋繊維に微細な損傷を与え、修復過程でテストステロンの分泌を刺激するため、特にスクワットやベンチプレスなどの大きな筋肉群を使う複合運動は高い効果があります。
年齢や体力に応じて徐々に強度を上げていくことで、怪我のリスクを減らしながら長期的にテストステロンレベルを維持・向上させることができます。
質の高い睡眠の確保
テストステロンを増やすには、質の高い睡眠を確保することが重要です。
質の高い睡眠を確保するためには、以下の条件を整える必要があります。
- 毎日7~9時間の睡眠時間を確保する
- 規則正しい就寝・起床時間を維持する
- 就寝前のリラックス環境を整える
- 睡眠環境(光、温度、騒音など)を整える
テストステロンの分泌は、睡眠中(特にレム睡眠時)にピークに達します。
質の高い睡眠を確保することで、テストステロンの自然な分泌リズムを維持できます。
また、質の高い睡眠はストレスホルモンであるコルチゾールのレベルを下げる効果もあり、これもテストステロンの分泌に好影響を与えます。
質の高い睡眠の確保は、テストステロンレベルを上げるだけではなく全体的な健康状態や生活の質の向上にもつながります。
バランスの取れた食生活
テストステロンを効率的に増やすには、バランスの取れた食生活が不可欠です。
適切な栄養摂取はテストステロンの生成を促進し、全体的な健康状態を改善します。
- 適切なタンパク質の摂取
- 適切な複合炭水化物の摂取
- ビタミンとミネラルの十分な摂取
- 過度な糖質制限を控える
鶏肉や卵に多く含まれるタンパク質はテストステロンの前駆体となり、健康的な脂質はホルモンの生成を助けます。
バランスの取れた食生活の補充はテストステロンレベルの向上だけではなく、全体的な健康状態の改善にもつながるため、長期的かつ持続可能な食習慣を心がけることが重要です。
有害習慣の改善
テストステロンを増やすには、日常生活における有害習慣を改善することが重要です。
主に改善するべき有害習慣は以下が挙げられます。
- 過度の飲酒
- 運動不足
- 喫煙
- 睡眠不足
- ストレス過多
有害習慣は、直接的または間接的にテストステロンの生成を阻害します。
例えば、喫煙は精子の質と量を低下させ、慢性的なストレスはテストステロンの生成を妨げます。
アルコールの量を減らす、喫煙本数を減らす、十分な睡眠時間を確保する、日々の生活に有酸素運動を取り入れるなど、少しずつ有害習慣を改善していくことが重要です。
また、代替行動を見つけて有害習慣に置き換えることで、急激な変化を避けながらストレスなく改善することができます。
長年の習慣を変えるのは容易ではないため、根気強く取り組むことが重要です。
日光浴
テストステロンを効率的に増やす方法として日光浴があります。
日光浴をして太陽光に皮膚があたると、体内でビタミンDが合成されます。
ビタミンDはテストステロンの生成を促進する働きがあり、ホルモンバランスの改善にも寄与します。
効果的な日光浴の方法としては以下がおすすめです。
- 朝8~10時の間に15~20分程度
- 腕や脚を露出して日光を浴びる
- 少なくとも週3~4回程度の頻度で実施する
- 日焼け止めは使用しない
- 肌の状態を考慮しながら過度の日光浴は避ける
朝の日光浴を習慣にすると体内時計の調整にも役立つため、全体的な健康状態の改善にも高い効果が期待できます。
ただし、個人の肌質によっては注意が必要な場合もあるため、自身の状況や体調に合わせて適切な頻度で実施することが重要です。
サプリメントの活用
テストステロンを増やす方法としては、サプリメント療法の活用もおすすめです。
例えば、必須アミノ酸や亜鉛を豊富に含んでいるマカは、精子運動性の改善効果が確認されているため、ホルモンバランスの調整作用が期待できます。
テストステロンの分泌を促したり働きを助けたりすることで、結果的にテストステロンレベルの向上につながる可能性があります。
ただし、あくまでもサプリメントは医薬品ではなく栄養補助食品であり、即効性は期待できない点に注意が必要です。
サプリメントの活用だけでテストステロンを増やそうとするのではなく、適度な運動やバランスの取れた食生活など、総合的なアプローチの一つとして取り入れましょう。
⇒マカ
⇒アシュワガンダ
まとめ
テストステロンは男性の健康と活力を支える重要なホルモンですが、加齢やストレス、生活習慣の乱れや健康状態の悪化などにより減少することがあります。
テストステロンが少ない男性は、筋肉量の減少や体脂肪の増加、疲労感の増大や性欲の低下など、様々な症状を経験する可能性があるため注意が必要です。
加齢の影響を受けるテストステロンの減少は避けられない部分もありますが、継続的な筋トレや睡眠の質の確保、バランスの取れた食生活などで増やすことができます。
また、サプリメントの活用も補助的な方法としておすすめです。
テストステロンを増やす効果が期待できるサプリメントは、医療機関へ受診せずに通販でも購入できるため、手軽に入手することができます。
「性欲が減退した」「勃起時間が短い」「疲れやすくなった」など、テストステロンの減少が気になる方は、ぜひこの機会にサプリメントの購入をご検討ください。
⇒サプリメント