センナとは?便秘解消に効果あり!腸の動きを活発にする生薬の特徴と効果

センナが咲いている写真 ※センナはアレキサンドリアセンナまたはチンネベリセンナの小葉

センナは、古くからアラビア医学で緩下作用を目的として利用されてきた生薬です。

原産地はアフリカで、日本でも便秘を緩和する効果があるとして、健康食品または医薬品として利用されています。

今回は生薬として使われているセンナの特徴や効能、服用時の注意点について解説します。

目次

センナとは便秘解消をサポートする生薬

センナが咲いている写真 ※センナはアレキサンドリアセンナまたはチンネベリセンナの小葉

センナとは便秘解消をサポートする生薬

センナはマメ科のハーブで、日本には明治時代以降に便秘に作用する生薬として広まりました。

センナにはお通じを促すセンノシドという成分が含まれています。

概要は以下の通りです。

センナの概要について

生薬名番瀉葉(バンシャヨウ)
学名Cassia angustifolia Vahl、C. acutifolia Delile
基原葉、実(茎は食品)
産地アフリカ、インド
主要成分センノシドA、B、C、D、G
主な薬効便秘解消腹痛や腹部膨満の緩和

ペルシャ医学において、センナは糖尿病やシミなど幅広い用途で使用されてきました。

日本では葉や実は医薬品、茎は非医薬品扱いであり、サプリメントや健康食品にも使われています。

参考:National Library of Medicine | Cassia angustifolia Vahl. Leaves: Determination of Total Phenolic and Sennoside Contents of Different Fractions in Comparison with Their α- Glucosidase and Tyrosinase Inhibitory Effects | Published:9 March 2024

参考:jstage | センナ茎含有の健康食品に含まれるセンノシド由来について | 2000年2月1日

センナの主要成分

センナはジアンスロン配糖体であるセンノシドが主成分です。

また、以下のような成分も含んでいます。

  • センノシドA、B、C、D、G
  • アントラキノン誘導体であるレイン、アロエエモジン、クリソファノールおよびそれらの配糖体
  • ナフタレン誘導体
  • フラボノイド誘導体のケンフェロール

なかでもセンナの主な成分であるセンノシドは、腸の蠕動(ぜんどう)運動を活発にさせる働きがあり、便秘解消効果が期待できます。

センナの特徴

センナは古代エジプト時代から緩下剤として利用されてきました。

アフリカを渡り、インドのチンネベリー地方でも盛んに栽培され、チンネベリーセンナと呼ばれています。

日本で利用されているセンナの多くがインドから輸入されています。

センナは便通を改善する効果が期待できますが、副作用もあります。

人によっては腹痛や下痢を起こす場合もあるので、使用量には注意が必要です。

センナの効能

センナが咲いている写真 ※センナはアレキサンドリアセンナまたはチンネベリセンナの小葉

センナの効能

センナは便秘を緩和することで間接的に肌荒れを改善するとされています。

センナの主な効能は以下の2つとされています。

  • 腸を刺激して便秘解消をサポートする作用
  • 便秘に伴う肌荒れを緩和する作用

それぞれ詳しく解説します。

腸を刺激して便秘解消をサポートする作用

センナに含まれるセンノシドという成分は、胃や小腸に吸収されることなく直接大腸まで届きます。

そして便を柔らかくし、排便しやすくする働きがあるとされています。

センノシドが含まれる緩下剤は刺激性下剤に分類され、他の下剤に比べて便秘改善作用が高いといわれています。

2017年に独立行政法人国立病院機構浜田医療センターで行われた、「入院・外来患者への下剤使用割合」の調査によると、入院患者では51.4%、外来患者では37.5%がセンノシドつまり刺激性下剤を処方されていました。

参考:jstage|慢性便秘の治療ー大腸刺激性下剤の種類とその使い方ー|2019年

便秘に伴う肌荒れを緩和する作用

腸内環境が整っていないと、ニキビなどの肌トラブルを招いてしまうこともあります。

このような便秘に伴う肌荒れは、センナによって改善できる可能性があります。

便が体内に長期間蓄積されていると、便が腐敗して悪玉菌が増加します。

これにより、アンモニアやアミンなどの有害物質が作り出されます。

血液に混じった有害物質が汗などで体外へ排出される際、刺激となって肌荒れが起きるといわれています。

センナの副作用

センナが咲いている写真 ※センナはアレキサンドリアセンナまたはチンネベリセンナの小葉

センナの副作用

センナには慢性的な便秘を改善する高い効果が期待できますが、腹痛や下痢、嘔吐などの副作用を引き起こすことがあります。

そのため、常用するのではなく、必要に応じて使用することをおすすめします。

また、腹痛や下痢、嘔吐以外にも下記3つの副作用があるといわれています。

  • 長期で服用すると効果が減少する
  • 大腸メラノーシスにより大腸の働きを鈍化させる
  • 妊娠中は子宮の収縮を促すリスクがある

それぞれ詳しく解説していきます。

長期で服用すると効果が薄れる

腸は蠕動(ぜんどう)運動によって便を肛門まで送っています。

この蠕動(ぜんどう)運動を促進して排便を促すのがセンナなどの刺激性下剤です。

そのため、センナを常用的に利用すると、次第に腸が疲弊してしまい、同じ量では効果が現れにくくなります。

センナは、緊急時に利用するのは効果的ですが、連用は避けたほうがよいでしょう。

大腸粘膜が黒ずむ大腸メラノーシス(黒皮症)を引き起こす

センナの長期的な利用で、大腸粘膜が黒ずむ「大腸メラノーシス(黒皮症)」を引き起こすことがあります。

これにより、大腸の蠕動(ぜんどう)運動が低下し、弛緩性便秘を引き起こしてしまい、さらに刺激性下剤が効きにくくなっていきます。

大腸メラノーシスは、他の種類の下剤に変更することで症状が改善することがあります。

個人差はありますが、1年程度利用を中止すれば正常な色に戻っていくことが多いです。

センナの妊娠中・授乳中の内服は必ずかかりつけ医に相談を

授乳中は、センナに含まれる成分が母乳に移行し、乳児が下痢を催したという報告があります。

そのため授乳中はセンナの服用を控えたほうがよいでしょう。

一方、妊娠中のセンナの服用については、臨床研究が少なく、十分な評価が難しいのが現状です。

センナに含まれるセンノシドは腸の平滑筋に作用して蠕動(ぜんどう)運動を促しますが、同時に子宮の平滑筋にも影響を及ぼす可能性があります。

妊娠中に子宮が収縮すると、妊娠周期によっては早産のリスクが高まる恐れがあります。

センナと大黄(ダイオウ)の違い

センナが咲いている写真 ※センナはアレキサンドリアセンナまたはチンネベリセンナの小葉

センナと大黄(ダイオウ)の違い

センナと良く似た効能を持つ生薬として大黄(ダイオウ)があげられます。

大黄(ダイオウ)に含まれる主成分はセンナと同様でセンノシドです。2つの生薬の違いについては以下の表の通りです。

センナと大黄(ダイオウ)の違い

項目センナ大黄(ダイオウ)
生薬部位根茎
成分・センノシドA、B、C、D、G
・アントラキノン誘導体であるレイン、アロエエモジン、クリソファノールおよびそれらの配糖体
・ナフタレン誘導体
・フラボノイド誘導体のケンフェロールなど
・センノシドA、B、C、D、E、F
・アントラキノン類であるレイン、アロエエモジン、エモジン、フィシオン、クリソファノール
・スチルベン配糖体
・タンニン
・脂肪酸など
効能・便秘
・便秘に伴う肌荒れ
・腹部膨満
・腹痛
・便秘
・便秘に伴う肌荒れや湿疹
・胸満
・腹部膨満
・腹痛
・利尿異常
・黄疸
・瘀血(オケツ)
副作用・腹痛
・下痢
・嘔吐
・大腸メラノーシスなど
・腹痛
・下痢
・大腸メラノーシスなど

表からも明らかなように、センナは緩下剤として活用されることがほとんどです。

一方で大黄(ダイオウ)は緩下剤の効能を有する他に、瘀血(オケツ)をやわらげる効能があるといわれています。

瘀血(オケツ)とは血の巡りが悪い状態を指し、手足の冷えや肩こりを引き起こします。

センナ茶とはセンナ茎が含まれる健康食品

センナが咲いている写真 ※センナはアレキサンドリアセンナまたはチンネベリセンナの小葉

センナ茶とはセンナ茎が含まれる健康食品

センナ茶は健康食品として販売されており、含まれている成分は非医薬品として扱われている茎の部分です。

一方で、センナ葉など医薬成分が検出されている健康食品もあります。

ここでは、期待できる効果や飲むときの注意点について詳しく解説します。

センナ茶の効能

センナ茶は便秘解消の効果が期待できるお茶です。

センナに含まれているセンノシドは服用してから約8〜10時間後に効果が現れ始めるため、就寝前に飲むと翌朝お通じがあることが多いです。

センナ茶の飲用をおすすめする人は以下の通りです。

  • 慢性的な便秘で食欲が出ない
  • 便秘でお腹が痛い
  • 旅行などの環境の変化で一時的に便秘になった

センナ茶もセンナと同様に、常用はできるだけ控え、必要に応じて使用することをおすすめします。

センナ茶によく似た健康茶にも注意

健康茶の中には、センナに似た植物の「キャンドルブッシュ」が含まれているものも多くあります。

「ゴールデンキャンドル」「ハネセンナ」「カッシア・アラタ」などとも呼ばれており、下剤成分であるセンノシドを含むセンナの同属植物です。

独立行政法人国民生活センターの調べによると、複数のキャンドルブッシュを含む健康茶において、カップ2〜3杯飲むと、医薬品以上のセンノシドが検出されました。

そのため、頻繁に飲んでいると下痢や腹痛などが生じる可能性があるので、飲む量には十分注意が必要です。

参考:厚生労働省|商品テスト結果に見る「健康食品」のリスクに関する具体的な事例

センナ茶による直接的なダイエット効果は薄い

センナ茶を飲むと、一時的に便秘が解消され体重が減っていき、ダイエット効果があると期待してしまうことがあります。

しかし、センナ茶自体にはダイエット効果は薄いとされています。

センナ茶に含まれるセンノシド成分によって、大腸メラノーシスが引き起こされ、腸の蠕動(ぜんどう)運動が低下します。

するとお通じが出なくなり、腹部膨満が起こります。

これにより食欲も低下するため、結果的に体重が減っていると錯覚してしまうようです。

センナは腸を刺激し高い便秘解消の効果が期待できる生薬

センナが咲いている写真 ※センナはアレキサンドリアセンナまたはチンネベリセンナの小葉

センナは腸を刺激し高い便秘解消の効果が期待できる生薬

センナは長い歴史をもつ緩下剤として広く利用されてきました。

便秘を緩和する効果があるとされており、慢性便秘に悩まされている方々の救世主です。

センナの効能は以下といわれています。

  • 便秘や腹痛、腹部膨満を緩和する
  • 便秘から生じる肌荒れをやわらげるなど

一方で、日常的に服用していると効果が薄くなり、同量では効きにくくなってしまいます。

腸の蠕動(ぜんどう)運動が抑えられてしまい、便秘が悪化することもあるため服用には注意が必要です。

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